2008年12月01日

バスについて

 北海道のSoloさんから本州のバス事情について前記事に質問が入りました。
 バスについていろいろな意見がありましたが、外来生物から日本在来の生物を守るための法律が制定されたことで最近は世論も駆除の方向でまとまっているように思われます。
 私は、バス釣りを専門にやっていないので(実は上手く釣れない)深く追求し、自分の意見がまとまっている訳ではありません。バスがいれば当然釣りたいのです。釣ったらリリースは無しという前提です。
 ここに書くのは実際に見たことだけで、どこそこの川がどうなったというまた聞きや本の記事等の情報ではありません。
 福島の農業用水池、小畔川入間川のことしか実際に見ていないので、主観がほとんどとなることを最初に頭に入れて読んで下さい。
 福島の農業用水池について。
 福島の遠い親戚の葬儀がありその家の前には池がありました。
 バス釣りを少年がルアーでやっていましたが釣れないのです。
 8月の暑い時期で日が昇って熱くなっているので朝夕が良く釣れるんじゃないかと思いながら釣りを見ていました。
 最初は気がつかなかったのですが、小さい魚、藻海老、源五郎等の水生昆虫等水の中には何もいません。
 岸際にバスがゆらゆら漂っているだけでした。
 20cmぐらいの個体が何匹もいました。
 あまり動きません。
 そして、恐ろしかったのはどの個体もがりがりにやせていてサンマのような体形になっていました。
 バスのイメージはグラマラスですが、ツイギー(ちょっと古くて御存じか解りませんが)のようでした。

 もう一つの池では、これは見ていません。
 これも親戚が個人的に所有する小さい池で、釣り好きの親戚の親父はここで遊ぶそうで最初に変な魚が釣れるなと思ったそうです。
 次の年はこの魚が大きくなって次の年はこの魚だけになって何もいなくなってしまったそうです。
 ギルを放されたようです。

 入間川の状況について
 魚再棲塾でスモールバスの捕獲をしました。
 名栗湖から名栗川への合流地点に刺し網を仕掛けました。
 増水気味で、また、素人が網を仕掛けたので隙間もありあまり期待はできなかったのですが、大きいのが沢山獲れました。
 かからないだろうと思いながらの作業でしたがとれました。
 詳しくはこちらhttp://blogs.dion.ne.jp/koaze/tb.cgi/7507668
(エラーが出てしまうので8月17日の魚再棲塾を見てください)
 名栗湖に誰かが密放流をしたようです。
 爆発的に増えたスモールバスはここを種沢として流れ出ているようです。
 湖では潜水して産卵床に砂をかけたり電気ショックを使ったりいろいろな駆除をやっていますが、なんせ広大な水面ですから決定的な成果が出ません。
 そんな訳で名栗川、入間川には沢山バスが生息しています。
 
 小畔川は荒川水系の支流のひとつです。
 つまり、入間川とも水系的には繋がっている訳です。
 入間川下流、荒川との合流は沢山バスが生息しておりバス釣りファンが集まっていますし、ブログなどでも記事が出ています。
 小畔川は入間川を遡り、追辺川更に堰を超えて遡ることにより入ることができます。
 小畔川にはスモールマウスが生息しており産卵もしているようです。
 数年前には八幡橋下流で3,4cmの稚魚が餌釣りで入れ掛りでした。
 次の年、岸際を雑魚網でガサガサやってみると沢山の稚魚が入っていました。
 救われたのはバスの稚魚よりも、ヤゴ、水カマキリ、不明な昆虫等々他の生き物が沢山入ったことです。
 名栗湖から此処までバスが旅してくることは大変です。
 途中に堰もあるし、誰かが放流したのかも知れません。
 この川とのかかわりあいは引っ越してきたときからです。
 とにかくオイカワが多い川でした。
 夏の出勤時に金堀橋から水面を覗くと川全体で、キラキラ平を打っていました。
 まるで銀色の絨毯を引いたようでそれはそれは綺麗でしたよ。
 暫く橋の上で川を覗いてからの出勤が続きました。
 流し毛ばりには鈎の数だけ魚がかかるような状況でした。
 ここ5,6年のことですが極端に魚が少なくなってきました。
 川全体がキラキラ光ることはなくなってしまいました。
 それでも所々で時々キラっと光るのですが。
 魚が減ってきたのがバス問題とカワウの被害が騒がれ出したころとほぼ一致しています。
http://blogs.dion.ne.jp/koaze/tb.cgi/7200769(これもエラーが出てしまうようで5月24日の記事を参照にしてください。)
 魚再棲塾での報告です。
 県水産研究所で行っているウグイの産卵数の推移調査でもこの時期から10分の1に減ってきていることが報告されました。
http://blogs.dion.ne.jp/koaze/tb.cgi/7331922(6月29日記事)
 6月には川を見てきました。

 池のような閉塞された狭い空間では何も居なくなってしまいます。
 葬式よりも池の中を見てぞっとして悲しくなりました。
 死の世界とでも言うのでしょうか。
 亡霊のように痩せて頭だけが大きくてサンマのような体系のバスだけが岸際の水面に漂っているのです。
 バスを放した人に見てもらいたい状況でした。
 
 入間川特に、名栗湖では爆発的に増えてしまい完璧な駆除はお手上げです。
 ここは、有馬川をせき止めてできたダムです。
 ヤマメ岩魚が生息しており、漁協ではヒメマス、ワカサギも放流したのです。
 これらはいいえさになっていますから、でっかいバスがいます。
 産卵数も半端ではないのです。
 先にも書いたとおりここが種沢となっている限り入間川のバスは駆除できません。
 入間川、小畔川は閉鎖空間ではなく川が繋がっているので魚は自由に行き来できます。
 こんなところと、川の生産能力がバスの繁殖能力よりも大きいので、今のところ他の魚も生きていられるようです。
 しかし、小畔川に限るとオイカワは沢山いますが、カワムツ、ウグイ、クチボソ等他の種類が極端に少なくなってきました。
 相変わらず沢山いるのは鯉です。
 この川にも鯰が生息しており、ごく少数のカムルーチも確認しました。 
 これらの魚は魚食魚ですが食べる数はバスとはくらべようがありません。
 なんせ、繁殖力が桁違いに違いますからね。
 これで、ブルーギルでも放されたらお手上げです。
 バスを狙って釣っても下手くそで釣れません。
 駆除は難しいのです。




 リリースだけは止めてほしいと思っています。
 
 だらだらとまとまりのないことを書いてきましたが、結論は小畔川にバスはいりません。
 日本の水系にバス、ブルーギル等の外来魚はいりませんね。

 放すは一時、駆除は永遠。

 
 




posted by jetpapa at 04:24| Comment(8) | TrackBack(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんばんは、jetpapaさん。
土・日曜日とありがとうございました。
ポカポカ陽気と思っていましたが…、軽い耐寒訓練に成ってしまいました。

小畔川の生産力の高さが、オイカワの生息を可能にしているのですね。
5月中旬から小畔川で遊び始めて、カワムツが釣れたのは、二匹のみでした。
比較的に速い流れでも適応するオイカワと緩い流れを好むカワムツに、はっきりと個体数に差が出ている様に感じるのは、バスの影響も有るのでしょうかね。
ある程度の大きさの鯉や鮒は、沢山居ますが、小さな鯉や鮒もあまり見かけません。
これは、川の形状にも問題が有ると思いますが…。(鉄橋上流では、稚魚が育つ為の溜まりがほとんど在りません。これは、バスにとっても同じですが。)
鉄橋より下流では、水門が溜まりを形成している所が有り、流れを登れる魚だけが、鉄橋上流に生息しているのでしょうかね。
それにしても、生態系を無視してゲリラ放流されたバスが、亡霊の様に痩せて頭だけが大きくてサンマのような体型ので漂う姿が、哀れです。
小畔川で遊ばせて貰う者として、いつまでも豊かな川で有ることを願うばかりです。
Posted by 藪次郎 at 2008年12月01日 21:42
 藪次郎さん こんばんわ

 土日とお疲れ様でした。
 もう完璧な獣偏になってしまいましたね。

 カワムツが減ったのもバスの影響なんでしょうかね。
 確かに溜りが少ない川です。
 しかし、棘橋から下流は岸から水面までが高くなり水深もそこそこになってきます。
 しかし、ここにはオイカワはいません。
 恐らく、小さな鯉鮒はこの辺で成長して遡ってくるのかもしれません。
 おっしゃるとおり小畔川の生産能力がバスとカワウの食欲にかろうじて優っているようです。
 危ういバランスが崩れないように願っています。
 ちなみに昨日は調整池に5羽川鵜がいました。
 1羽1日500グラム、5羽で2.5kg 一年で約900kgの魚が食べられています。
 そしてバスがまた食べますからね。
 私たちにできることはバスを釣ったらリリースしないこと。
 川鵜を見たら石を投げることぐらいでしょうか。
Posted by jetpapa at 2008年12月01日 22:47
jetpapaさん、こんばんは。

バスの話になると、ついつい熱くなってしまいます。
それは、バスという魚の魅力、バス釣りの魅力を認めているだけに、日本という国にいるバスをとてもかわいそうに思っているからです。
彼らは本来、この国にいてはいけない魚だという思いが、渓流や清流の釣りにのめり込むほどに強くなりました。

先日、槻川でもスモールマウスを見ました。
なんともやりきれない気持ちです…
また、jetpapaさんのおっしゃるような、頭だけ大きくて身体がガリガリに痩せたバスを見たり釣ったりした経験もあります。

よく言われる、
「魚が減るのはバスだけのせいだけじゃない…、外来種はバスだけじゃない…」
というヘンな理屈は、僕もバス釣りを止めるまで信じていました。
どちらも完全な間違いではありませんが、バスが居て良いことの肯定には、全くなりませんよね^^;

僕もそうでしたが、みんな理由を見つけてバス釣りを止めたくないのだと思います。
そして止めなくてよい理屈を、業界があの手この手で親切にも用意してくれているのです。
僕もこの思考パターン(洗脳?)にハマり、なんの疑いもなく、20年以上も続けてしまいました。
バス釣りを止めて、やっと在来種のおかれた状況や、なぜそんな理屈を皆が信じるのかが、少しは見えるようになってきました。

バスを駆除するか? 在来種が間接的に駆除されるのを黙認するのか?
そんな帰路に立たされているように思います。

今でもバス釣りが大好きなので、どうしても釣りたくなったらアメリカへ行き、ちゃんとバスボートで楽しみたいと今は思うようになりました^^
その方が、本来のバス釣りの楽しさを満喫できるかと思いますので^^

それにしても、何とかしないと恐いですね。
Posted by しげ at 2008年12月02日 00:03
 しげさん おはようございます。

 バスの話になると元トーナメンター、しげさんの意見が必ず出されると思っていました。
 経験に裏打ちされた意見だけに説得力があります。
 当ブログのポリシーに反すること、喧々囂々のコメントが入る可能性があること等を考えて意見を控えてくださっていましたね。
 バスを駆除するか、間接的に在来種が駆除されるか、その通りです。
 パイは決まっているので、奪い合いになってしまいます、強いバスが残りますよね。
 身近なことなので、釣れたらリリースは無しです。
 
Posted by jetpapa at 2008年12月02日 05:36
こんにちは、コメントに深い意味は無かったのですが、反応がおおきかったので、驚いております、当方の配慮が足りなかったようです、大変失礼いたしました。
Posted by Solo at 2008年12月02日 22:02
 Soloさん おはようございます。

 全然心配ないですよ。
 バスについてはここまでは書いていませんが過去に何度か取り上げています。
 ここ5年来、毎年小畔川の水質は改善されて水質基準は3年前からTという素晴らしい結果になっているにもかかわらず、確実に雑魚が減って来ております。
 バスが確認され川鵜が飛来するようになった時期とダブっています。
 バスは密放流されたものが繁殖するようになり、川鵜もレッドデータブックに記載され保護した結果、必要以上に増えてしまいました。
 外来生物に関する法律も施行され、無秩序な輸入放流等が禁止、規制されるようになってきました。
 いずれこのことは書こうと思っていたので、Soloさんのコメントはちょうど良いトリガーとなったのです。
 できれば、相互リンクしている Flifishing from Mt.Pijon 
http://outdoor.geocities.jp/angler30ys/
 しげさんの体験に基づいた貴重なご意見が掲載されています。
 是非ご覧ください。
Posted by jetpapa at 2008年12月03日 04:32
jetpapaさん、おはようございます。
soloさん、はじめまして「しげ」と申します。

僕も書きすぎてしまいました。
すいませんm(_ _)m
当方にもお越しいただき、ありがとうございました。

また、釣り場でいろいろと意見交換したいですね^^
Posted by しげ at 2008年12月03日 06:20
 しげさん こんばんわ

 私も少し熱くなってしまったようで、必要以外のことまで書いてしまいました。

 川越FF、水上公園、槻川、小畔川冬になっても楽しみは沢山ありますね。
Posted by jetpapa at 2008年12月03日 21:21
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。