本日は、昨年5月に第一回がスタートし11月第六回で終了した、魚再棲塾の総括としてシンポジウムが飯能市富士見公民館で午後2時から5時まで開かれました。

これに先立ち11時半から恒例のヤマメ放流が有志により名栗川で行われました。
塾の終了記念に放流をさせていただきました。
ヒレピンの元気の良いヤマメちゃんは元気よく流れに飛び込んでいきました。
昨年11月に笹伏せを何箇所か設置しましたが、更に今回は放流場所に漁協で笹伏せを設置していました。

最近の設置ですが、この下にはウグイの群れが入っているようでした。
笹伏せはお魚の隠れ家です。
また、水温が低い時期にはこの下でじっと春を待っています。
ここは、ちょうど淵になっているところで竹もうまい具合に沈み、最適の場所のようでした。
放流したヤマメも早速この下に潜っていったようでした。

午後からはシンポジウムです。
展示室にはオイカワ、カマツカ、ウグイ、キンブナ、タイリクバラタナゴ、カジカ、ヤマメ、クロメダカが展示されました。
壁には川に関するパネルと、網等々が展示されました。
更に名栗カヌー工房からはカヌーのミニチュアが出品されました。

本題のシンポジウムですが、入間漁協組合長の開会のあいさつに始まり、「埼玉の川と魚」という題で、埼玉県農林総合研究センター水産研究所長の基調講演から始まりました。
次に県水産振興課から経過報告、県水産研究所から成果報告、カヌー工房から一日漁師体験の報告がなされました。
塾生の有志からは活動を実施しての思いが発表されました。

最後に「市民参加の川の再生」という演題でパネルディスカッションを行い終了となったのです。
参加者各人は川に対するそれぞれの思いがあり、川にかかわって生きていること、生活の一部になっていることを熱く語っていました。
以前から思っていることですが、川が川らしくあるためには、少なくとも水が流れていなければならないのです。
今の川は利水権にがんじがらめにされていところがあるため、川の水量に関係なく必要量を取水されてしまいます。
入間川は、例年5月の田植時になると大量の取水をされてしまい瀬切れが発生しています。
パネルディスカッションでも話が出ましたが、いくら秋ヶ瀬堰から鮎が遡上しても、そして途中の堰を超えたとしても途中の水路が瀬切れで遮断されてしまえば上流を目指せないのが現実なのです。
総合的な水利管理をする時代になって来ているように思えます。
関係各所との横の調整水量の配分を適正に行う仕組みを早急に作る必要があると思います。
環境を整え併せて水量を増やす。
この二つがうまくかみ合って美しい入間川となり魚が増えることを誓ってシンポジウムが終了したのです。
忘れてました。
MCDさんは塾皆勤だったので代表して修了証書を頂きました。拍手。
posted by jetpapa at 20:04|
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